2023年10月16日 パ・リーグ CSファーストステージが行われ、ロッテがソフトバンクと戦い10回の裏に3点差をひっくり返す劇的な逆転で勝利しました。
10回裏の3点差をひっくり返す逆転勝利
現地で観戦したロッテファンにとっては最高の試合で、お金を払った以上の価値にある試合だったと思います。現地で観戦してみたかったですね。
ロッテファンは諦めていなかったでしょうが、通常最終回で3点差はほぼセーフティリードといえる点差だと思いますので、ロッテファンはもともと熱烈な応援で有名で、諦めない大きな声援が選手の大きな力になっただと思います。
結果的には、10回表に3点取られたことで、3ランホームランのよいスパイスになったようにも思えます。藤岡選手の同点スリーランは大きな一打でした。
球場観戦の最高のシチュエーション
最後の逆転サヨナラタイムリーとなった、2アウト1塁から安田選手の2塁打も、球場で応援しているファンにとってはたまらない試合展開だったと思います。
現地で、観戦すると、ボールの行方とランナーの位置と走力の状況を同時に見極められるので、ホームインできるかできないかギリギリのプレイとわかるので、とてもワクワクする展開です。
これはテレビ観戦では味わえない、とても興奮できる状況ですね。しかもタイミングが微妙な状況でしたので、審判のセーフのジャスチャの時は、観客は大興奮だったと予想できます。
2アウトだったから走者を回せたか?
ランナーのまわすかどうかの判断ですが、ランナーが3塁ベースを踏んだ時に、外野の選手が捕球していなければ、タイミング的にはセーフ。すでに捕球していればアウトのタイミング。ちょうど捕球した場合は50%というのが目安だと思います(位置や捕球体制も影響を受けますが・・・)。
タイミング的にはギリギリのタイミングだったので、もしも1アウトであったならば、次の打者に期待して、走者を止めていたかもしれません。
確率的には1アウト1塁3塁であれば得点確率は60%を超えますが、2アウト1塁3塁だと得点確率30%となります。動画を見直したらバッタは2塁ベースまで到達していましたので訂正します。確率的には1アウト2塁3塁であれば65%、2アウト2塁3塁だと得点確率は27%となります。
1アウトの場合、3塁ベースを踏んだ時に、ちょうど捕球したタイミングだったら、走者を止めると確率650%、走者をホームに回したら50%になるので、ギリギリのタイミングであれば走者を止めるのがセオリーかと思います。2アウトの場合は、走者を止めると確率3027%、走者をホームに回したら50%になるので走者を回すのがセオリーかと思います。
ソフトバンクファンとしては、勝利をつかみかけて、最後にすり抜けていった、茫然だったと思います。
2023年ロッテの1イニング当たりの得点状況
劇的な試合展開でしたが、今回の逆転がどれほどの確率なのかを、2023年シーズンのロッテのイニング得点状況を調べて計算してみました。
得点 | 発生イニング数 |
0 | 970 |
1 | 183 |
2 | 75 |
3 | 39 |
4 | 10 |
5 | 3 |
今回は2点以内だと負け、3点で同点、4点で逆転という状況です。
上記の状況を踏まえて計算すると、2点以内の確率は96%です。3点で同点の確率は3%、4点以上得点して1%です。ロッテは1%の確率をものにして勝利となり、奇跡の逆転だったと思います。
2023年ソフトバンクの1イニング当たりの失点状況
また、2023年ソフトバンクの失点状況も調べてみました。
得点 | 発生イニング数 |
0 | 979 |
1 | 172 |
2 | 68 |
3 | 46 |
4 | 5 |
5 | 7 |
6 | 1 |
2点以内に抑える確率は95%です。3点取られ同点の確率は4%、4点以上失点する確率は1%です。やはり1%しか発生しない状況であり、100回に1回の確率。年間143試合ですから、1年に1回程度発生する大逆転価値が今回発生したことにあります。
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