2025年NPBのデータ集

勝ち負けに関する情報

先行チームと後攻チームの得点差

result 9点差以上 4-8点差 1-3点差 引き分け -1-3点差 -4-8点差 -9点差以下
先行チーム勝数 14 107 261 0 0 0 0
引き分け 0 0 0 23 0 0 0
後攻チーム勝数 0 0 0 0 316 125 12
先行チームと後攻チームの得点差の詳細データ
先行チーム得点ー後攻チーム得点 試合数
14 1
13 1
12 1
11 1
10 6
9 4
8 12
7 6
6 21
5 31
4 37
3 64
2 83
1 114
0 23
-1 180
-2 72
-3 64
-4 38
-5 44
-6 19
-7 16
-8 8
-9 3
-10 4
-11 3
-12 1
-13 1

得点に関する情報

リーグ別得点

イニングごとの得点

野球の試合における得点発生確率がイニングによってどのように変動するか、2025年のNPBデータを集計しました。

inning 得点があったイニング数 イニング数 得点発生確率 得点合計 平均得点 平均得点0除く
inning1 420 1716 0.2447552 727 0.4236597 1.730952
inning2 367 1716 0.2138695 617 0.3595571 1.681199
inning3 356 1716 0.2074592 608 0.3543124 1.707865
inning4 411 1716 0.2395105 680 0.3962704 1.654501
inning5 359 1716 0.2092075 632 0.3682984 1.760446
inning6 392 1713 0.2288383 708 0.4133100 1.806122
inning7 322 1710 0.1883041 543 0.3175439 1.686335
inning8 355 1710 0.2076023 602 0.3520468 1.695775
inning9 247 1327 0.1861341 415 0.3127355 1.680162
inning10 45 202 0.2227723 64 0.3168317 1.422222
inning11 27 122 0.2213115 38 0.3114754 1.407407
inning12 14 70 0.2000000 20 0.2857143 1.428571
Total 3315 15434 0.2147855 5654 0.3663341 1.705581

各イニングの得点確率と全体の平均(21.4%)と比較した図が下記の通りです。グラフは、「イニング別 得点発生確率と全体平均との差」を示しており、青い棒は平均よりも高い確率を、赤い棒は平均よりも低い確率を示しています。

1試合の得点分布

2025年プロ野球の1試合における得点の発生回数とその確率を示しています。データは合計1716試合に基づいています。

1試合の得点 発生回数 発生確率
0 206 12.00%
1 281 16.38%
2 321 18.71%
3 224 13.05%
4 193 11.25%
5 170 9.91%
6 113 6.59%
7 77 4.49%
8 58 3.38%
9 25 1.46%
10 24 1.40%
11 10 0.58%
12 8 0.47%
13 2 0.12%
14 2 0.12%
15 1 0.06%
16 1 0.06%

最も発生確率の高い得点は、2点(321回、18.71%)であり、次に1点(281回、16.38%)3点(224回、13.05%)が続きます。5点以下の試合は全体の87.30%を占めており、プロ野球の試合では5点以下の得点に収まるケースが圧倒的に多いことがわかります。特に、1点から3点の間に得点が集中しており、これらの得点が全体の48.14を占めています。

チーム別得点

  1. 横浜DeNAベイスターズ 510
  2. 阪神タイガース 496
  3. 読売ジャイアンツ 463
  4. 東京ヤクルトスワローズ 443
  5. 広島東洋カープ 441
  6. 中日ドラゴンズ 403

  1. 福岡ソフトバンクホークス 551
  2. 北海道日本ハムファイターズ 548
  3. オリックス・バファローズ 502
  4. 東北楽天ゴールデンイーグルス 446
  5. 千葉ロッテマリーンズ 441
  6. 埼玉西武ライオンズ 410

2025年プロ野球 1イニングあたりの得点確率

2025年プロ野球の全12球団の1イニングあたりの得点とその確率です

得点発生回数確率
01211978.52%
1192812.49%
27975.16%
33702.40%
41340.87%
5520.34%
6190.12%
7100.06%
830.02%
920.01%

2025年プロ野球 1試合あたりの得点確率の理論値

下記は、1イニングあたりの得点確率から算出した1試合あたりの得点は発生確率の理論値(計算値)です。

1試合の得点確率公式説明
011.35%\(P(0)^9\)0点が9回連続
116.24%\(9×P(1)^1×P(0)^8\)1イニング得点は9通りで、1点1回と0点が8回連続。
217.04%\(9×[P(2)×P(0)^8]+36×[P(1)^2×P(0)^7]\)1イニング得点は9通りで、2点1回と0点が8回連続。
2イニング得点は36通りあり、1点2回と0点が7回連続。
315.50%
412.54%
59.36%
66.55%
74.38%
82.81%
91.74%
101.05%
110.63%
120.35%
130.19%
140.10%
15点以上0.18%

下記は、イニングあたりの得点確率から算出した理論値(計算値)と、実際に発生した1試合の得点確率を比較したもです。理論値は1試合を1イニングと想定していますが、実際は雨で途中となった場合は9回よりも短いイニング、延長戦になれば12回より長いイニングになりますので、理論値とは乖離します。

1. ロースコア帯の傾向(0~2点)

  • 理論値より実際の方が高い確率で発生しています。特に2点(+1.67%)の試合が理論値よりも多く発生しています。これは、実際の試合では、両チームともあまり得点できない展開(投手戦)の確率が、個々のイニングの独立性から計算されるよりも高いことを示唆します。

2. 中間スコア帯の傾向(3~4点)

  • 3点(-2.45%)と4点(-1.29%)の試合は、理論値よりも実際の方が少ないという、最も大きな乖離が見られます。
得点 理論値(計算値) 実際の発生値 差(理論 – 実際) 傾向
0 11.35% 12.00% -0.65% 実際が多い
1 16.24% 16.38% -0.14% 実際が多い
2 17.04% 18.71% -1.67% 実際が特に多い
3 15.50% 13.05% 2.45% 理論が多い
4 12.54% 11.25% 1.29% 理論が多い
5 9.36% 9.91% -0.55% 実際が多い
6 6.55% 6.59% -0.04% ほぼ一致
7 4.38% 4.49% -0.11% 実際が多い
8 2.81% 3.38% -0.57% 実際が多い
9 1.74% 1.46% 0.28% 理論が多い
10 1.05% 1.40% -0.35% 実際が多い
11 0.63% 0.58% 0.05% ほぼ一致
12 0.35% 0.47% -0.12% 実際が多い
13+ 0.47% 0.32% 0.15% 理論が多い

その点差追いつけるのか?

負けている試合の時に、少なくとも同点になる可能性はどの程度あるかをみる早見表です。横(右)は残り攻撃可能なイニング数となります。縦は相手との得点差を表します。

残りの攻撃イニング1回しかなく1点差で負けているとき、得点1点以上はいる可能性は21.48%となります。残りの攻撃イニングが長くなるほど可能性は高くなり、残り9回ある場合の確率は88.65%と高まります。

また、残り1回で2点差の場合は得点2点以上がはいる可能性は8.99%となります。

残り1回残り2残り3残り4残り5残り6残り7残り8残り9
1点差21.48%38.34%51.59%61.99%70.15%76.56%81.60%85.55%88.65%
2点差8.99%18.73%28.48%37.80%46.41%54.19%61.10%67.16%72.41%
3点差3.82%9.06%15.25%22.02%29.04%36.04%42.85%49.31%55.35%
4点差計算中

チームに関する情報

打数上位選手の出場ペース

打数上位選手の打率推移

ピタゴラス勝率

2025年のピタゴラス勝率と実際の勝率の対比です

イニング別得点発生確率の分析(NPB 2025シーズン)

ヒートマップは、NPB 12球団を対象に、イニングごとの得点発生確率を色分けして示したものです。

色の定義と全体的な傾向

このヒートマップでは、NPBにおけるイニング平均の得点発生確率(約21.48%)を基準として色分けをしています。

  • 白色(約21.48%前後): 平均に近い確率。
  • 緑色(21.48%以上): 平均を上回る、得点しやすいイニング。
  • 赤色(21.48%未満): 平均を下回る、得点しにくいイニング。

全体的な傾向として、中盤(4回、5回、6回)に緑が多く、終盤(7回〜9回)に赤が多く見られます。これは、一般的に以下の要因が関連していると考えられます。

  1. 先発投手の疲労と打線の二巡目: 4回~6回は打線が二巡目に入り、先発投手が疲れ始める時間帯であり、得点確率が高くなります。
  2. 試合終盤の投手交代: 7回以降はリリーフエース級の投手が登板するケースが増え、得点しにくくなる傾向があります。特に9回は、どのチームも得点確率が低いことがわかります。
  3. 2回と3回の差: 打線の下位に回る可能性が高い2回は多くのチームで赤や白ですが、再び上位打線に繋がり始める3回は、阪神やソフトバンクなど一部チームで得点確率が非常に高くなっています。
🔎 チームごとの特徴
傾向該当チームヒートマップが示す特徴
得点力が高いチーム福岡ソフトバンクホークス阪神タイガース多くのイニングで緑色や濃い緑色(0.30以上)が見られます。特にソフトバンクは3回、5回、8回、阪神は1回、3回、4回など、得点機を確実にものにしています。
序盤特化型のチーム北海道日本ハムファイターズ1回2回の得点確率が非常に高い(濃い緑)一方、中盤以降は赤が多くなり、試合序盤に一気に畳み掛ける傾向があることが分かります。
安定型のチーム横浜DeNAベイスターズ極端な濃い緑は少ないものの、どのイニングも薄い緑や白色が多く、極端な赤がありません。特定のイニングに偏らず、安定して得点機を作れていると言えます。
終盤に弱いいチーム広島東洋カープ7回、8回、9回と終盤にかけて赤色(得点確率が低い)になっています。
初回に苦戦するチーム東北楽天ゴールデンイーグルス千葉ロッテマリーンズ1回が濃い赤を示しており、先頭打者からの攻撃で得点が発生しにくい傾向が見られます。
全体的に得点確率が低いチーム中日ドラゴンズほとんどのイニングで白や赤が多く、得点発生確率が低い傾向が顕著です。