2025年 CSパ ファイナル 直近成績を含めた分析結果
「下克上」か「王者の意地」か。データが示すのは、勢いに乗る日本ハムのわずかな優位!
パ・リーグのクライマックスファイナルステージは、歴史に残る大激戦の末、ついにソフトバンク3勝対日本ハム3勝のタイで最終決戦となる第6戦を迎えます。ソフトバンクが2連勝で王手をかけた後、北海道日本ハムファイターズが驚異の3連勝で追いつき、シリーズは完全に振り出しに戻りました。
1. シミュレーション結果の推移と「勢い」の可視化
当初、レギュラーシーズンの得失点確率に基づいたシミュレーションではほぼ五分五分(ソフトバンク微差優位)でしたが、直近の試合データを取り込むことで、予想は劇的に変化しました。
勝利チーム | レギュラーシーズンデータ比 | 直近得点力加味 | 第6戦先発投手加味 |
日本ハム | 49.46% | 64.45% | 54.66% |
ソフトバンク | 50.54% | 35.55% | 45.34% |
1)直近の勢い(得点力)の反映
日本ハムがレギュラーシーズン比120%の得点力を発揮しているのに対し、ソフトバンクが46%に抑えられている直近のデータ(第3戦~第5戦の平均得点:日本ハム 4.6点、ソフトバンク 1.8点)を反映したシミュレーションでは、日本ハムの勝率が64.45%と圧倒的な優位に立っています。
2)先発投手力の反映
第6戦の先発、ソフトバンクのモイネロ投手(防御率1.46)と日本ハムの達投手(防御率2.09)という、両チームのエース級を考慮すると、日本ハムの勝率は54.66%と収束しましたが、依然として日本ハムが有利という結果です。
2. 第6戦の勝敗を分ける要素
最終戦は、データの優位性だけでなく、以下の要素が勝敗を決定づけます。
要素 | 日本ハム | ソフトバンク | 分析 |
流れ・勢い | 上昇 | 低下 | 日本ハムの3連勝という勢いは、データ以上の力を持ちます。ソフトバンクは「負のムード」を断ち切れるか。 |
先発投手 | 達 選手 (2.09) | モイネロ 選手 (1.46) | 共に防御率はチーム平均を大きく下回るエース級。モイネロ投手が防御率で上回るものの、達投手もそれに続く好投手であり、投手戦が予想されます。 |
打線の復調 | 平均 4.6点 | 平均 1.8点 | シミュレーションで日本ハム有利の決め手となったのは、ソフトバンク打線の極端な不振です。ソフトバンクが誇る強力打線が、レギュラーシーズン並みの得点力を取り戻せるかが最重要課題です。 |
地の利 | なし | あり | ソフトバンクの本拠地での最終決戦であり、観客の大声援は大きな後押しとなります。 |
3. 最終予想
複数のデータ分析の結果、北海道日本ハムファイターズに軍配が上がると予想します。
- 直近の勢いの反映: シミュレーション結果が示すように、ここまでの3連勝によって日本ハム打線は完全に覚醒し、ソフトバンク投手陣を攻略する術を見出しています。一方のソフトバンク打線は、エース級の登板でも得点できない深刻な状況にあります。
- 先発の好投: 達投手とモイネロ投手という好投手の投げ合いにより、試合はロースコアで緊迫したものになるでしょう。しかし、わずかなチャンスをものにする能力は、直近の勢いに乗る日本ハムの方が高いと判断されます。
北海道日本ハムファイターズが、データと勢いを味方につけ、ソフトバンクを4勝3敗で下す「下克上」を達成し、日本シリーズ進出を果たすと予測します。
コメント