SQL基本構文の SELECT * FROM TABLE に最も近い基本的な操作は、Rのデータフレーム全体を表示することです。
📊 SQLとR言語の対応
SQLの SELECT * FROM TABLE は、R言語でいうとデータフレーム全体を表示する操作に該当します。
| SQL | R言語 | 説明 |
SELECT * FROM TABLE | TABLE | データフレームTABLEの全内容を表示します。 |
print(TABLE) | 明示的に内容を表示する関数です。 | |
head(TABLE) | 最初の数行のみを表示し、大規模なデータセットで便利です。 |
🔍 データフレームの全表示
R言語では、データは通常 データフレームという構造に格納されます。これは、SQLのテーブルと非常によく似た、行と列を持つ二次元の構造です。
1. データフレーム名のみの入力
Rコンソールでデータフレームの名前を入力して実行すると、そのデータフレームの全内容が表示されます。
R
# SQL: SELECT * FROM my_data_table
# R: データフレーム 'my_data_table' の内容をすべて表示
my_data_table
2. print() 関数
明示的に内容を出力したい場合は print() 関数を使います。
R
# SQL: SELECT * FROM my_data_table
# R: データフレーム 'my_data_table' の内容をすべて表示
print(my_data_table)
💡 さらに実用的な表示方法
SQLで大規模なテーブルを扱う際に SELECT * を実行すると時間がかかるように、Rでも巨大なデータフレームに対して上記の方法を使うと表示に時間がかかる場合があります。そのため、Rでは以下の関数が非常によく使われます。
head() 関数:先頭の行を表示
データ構造や内容を素早く確認するために、デフォルトで最初の6行を表示します。
R
# SQLの SELECT TOP N (または LIMIT) のようなイメージ
# R: my_data_tableの最初の6行を表示
head(my_data_table)
View() 関数:スプレッドシート形式で表示
RStudioなどのIDEを使っている場合、データフレームをスプレッドシートのようなウィンドウで表示できます。
R
# R: 別ウィンドウでデータを閲覧
View(my_data_table)
要点:
- SQLのテーブルは、R言語のデータフレームに相当します。
SELECT * FROM TABLEは、Rでは単にデータフレーム名(TABLE)を入力することで、最もシンプルに再現できます。