SQLの SELECT FIELD1 AS CHGNAME FROM TABLE のように、列(フィールド)の名前を変更して表示する操作をR言語で行う方法を説明します。
✏️ 項目名の変更 (SELECT FIELD1 AS CHGNAME)
SQLで AS キーワードを使って列名を変更(エイリアスを設定)する操作は、R言語では主に dplyr パッケージの rename() 関数、または select() 関数を使って実現します。
1. rename() 関数(最も直接的な対応)
dplyr パッケージの rename() 関数は、既存の列名を新しい名前に変更するのに最も適しています。これは、SQLの AS を使った列名変更の意図に最も近いです。
| SQL | R言語 (dplyr) | 説明 |
SELECT FIELD1 AS CHGNAME FROM TABLE | TABLE %>% rename(CHGNAME = FIELD1) | FIELD1という列名をCHGNAMEに変更します。 |
コード例
データフレーム orders の order_date 列を date に、customer_id 列を CID に変更する場合。
R
# SQL:
# SELECT order_date AS date, customer_id AS CID FROM orders
# R言語:
library(dplyr)
orders %>%
rename(date = order_date,
CID = customer_id)
ポイント:
rename()の引数の形式は新しい名前 = 既存の名前です。
2. select() 関数(選択と同時に変更)
選択する列の数が少ない場合や、同時に他の列を除外したい場合は、select() 関数を使って名前の変更を同時に行うことができます。
| SQL | R言語 (dplyr) | 説明 |
SELECT FIELD1 AS CHGNAME FROM TABLE | TABLE %>% select(CHGNAME = FIELD1) | FIELD1 を CHGNAME として選択します。この場合、FIELD1以外の列は除外されます。 |
コード例
employee_data から employee_id 列だけを ID に変更して表示する場合。
R
# SQL: SELECT employee_id AS ID FROM employee_data
# R言語:
employee_data %>%
select(ID = employee_id)
ポイント:
select()で名前を変更すると、指定した列のみが結果に含まれ、他の列は自動的に除外されます。
まとめ
| SQLの意図 | Rの関数 | Rのコード例 |
| 名前を変更し、他の列も保持する | rename() | df %>% rename(NewCol = OldCol) |
| 名前を変更し、その列だけを選択する | select() | df %>% select(NewCol = OldCol) |
これで、SQLの AS を使った列名変更の操作をR言語で実行できます。