プロ野球の日本シリーズの勝ち負けの組み合わせのパターンを考えてみたいと思います。
(引き分けは確率的に発生頻度が少ないため、いったん除外します)
まずは、2つに場合分けをして考えていきます。
セ・リーグのチームが4勝する場合
パ・リーグのチームが4勝する場合
こられは、同時に起こらない事象のため、お互いに排反事象となります。
排反事象であれば「和の法則」が適用できるため、セ・リーグが4勝する場合とパ・リーグが4勝する場合のパターン数を足し算できます。
また、それぞれのパターン数を同じになるため、一旦セ・リーグが4勝する前提で考えていきます。
セ・リーグが4勝する場合の組み合わせ
日本シリーズは7戦行い、先に4勝したら終わりでその時点で終了し、残りの試合は行われません。セ・リーグのチームが4勝するケースを、さらに場合分けすると4パターンに分類できます。
- 4試合で4連勝
- 5試合で4勝1敗
- 6試合で4勝2敗
- 7試合で4勝3敗
上記の4パターンも同時に起こることがないので、互いに排反しているので、それぞれのパターン数を計算すればよいことになります。
4試合で4連勝
組み合わせは1パターンだけです。
〇〇〇〇
5試合で4勝1敗
5試合で4勝1敗でセ・リーグのチームが優勝する場合を考えます。
セ・リーグのチームが5試合目に負けて4勝目になるパターンは○○○○●のケースとなり、これは4試合目で4勝しているので、5試合目は開催されません。
ということは、必ず5試合目ではセ・リーグのチームが勝つということになります。
最初の4試合で3勝して5試合目に勝利して4勝目となります。表現の仕方を変えると、最初の4試合のどこかで1敗しています。
4試合で3勝するを表現すると\( {}_4 C_3 \) となり、下記の計算のとおり4パターンとなります。
$$ {}_4 C_3=\frac{4\times3\times2}{3\times2} = 4パターン $$
4試合で1敗すると考えると \( {}_4 C_1 \)となり、4パターンとなります。
$${}_4 C_1=\frac{4}{1} = 4パターン $$
×〇〇〇〇
〇×〇〇〇
〇〇×〇〇
〇〇〇×〇
6試合で4勝2敗
6試合の場合も同じ方法で計算します。
6試合目はセ・リーグのチームが勝って4勝となり、最初の5試合が3勝2敗となります。
5試合で3勝は、\( {}_5 C_3 \) となり、下記の計算のとおり10パターンとなります。
$${}_5 C_3=\frac{5\times4\times3}{3\times2}=10 $$
5試合で2敗できると考えると、 \( {}_5 C_2 \)となり、10パターンとなります。
$${}_5 C_2 = \frac{5\times4}{2\times1}=10 $$
××〇〇〇〇
×〇×〇〇〇
×〇〇×〇〇
×〇〇〇×〇
〇××〇〇〇
〇×〇×〇〇
〇×〇〇×〇
〇〇××〇〇
〇〇×〇×〇
〇〇〇××〇
7試合で4勝3敗
計算式は同じです。
6試合で3勝は、\( {}_6 C_3 \) となり、下記の計算のとおり20パターンとなります。
$$ {}_6 C_3 = \frac{6\times5\times4}{3\times2} =20 $$
×××〇〇〇〇
××〇×〇〇〇
××〇〇×〇〇
××〇〇〇×〇
×〇××〇〇〇
×〇×〇×〇〇
×〇×〇〇×〇
×〇〇××〇〇
×〇〇×〇×〇
×〇〇〇××〇
〇×××〇〇〇
〇××〇×〇〇
〇××〇〇×〇
〇×〇××〇〇
〇×〇×〇×〇
〇×〇〇××〇
〇〇×××〇〇
〇〇××〇×〇
〇〇×〇××〇
〇〇〇×××〇
パ・リーグが4勝する場合の組み合わせ
パ・リーグが4勝する場合の組み合わせはセ・リーグのチームが4勝する場合と同じく組み合せとなるので、35通りとなります。
※余談でキスが、日本シリーズの勝敗予想はとりあえず4勝3敗と答えておけば、\( 20\div35 \) となり50%以上はあたる計算になります。
次回からは、「2つのチームは実力が接近しているからどちらかのチームが4勝3敗になる」と答えることにします。
日本シリーズの勝敗の組み合わせ
日本シリーズの勝敗の組み合わせは、セ・リーグ35通り+パ・リーグ35通りの合計70通りの組み合わせがあります。
これで、引き分けがない場合の組み合わせが計算できました。NPBの情報を確認すると第7戦まで引き分けが発生しますが、第8戦以降は引き分けはないとの記載があります。
7戦すべて引き分けに終わって、その後4勝3敗までもつれると、日本シリーズは最長14試合行わる可能性があるということです。引き分けも含めた組み合わせについても今後考えていきたいと思いますが、今回はここまでで。
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